ESSAY

日々のこと(2026.2.25)

頼んでもないのに、Apple Watchが睡眠の質を教えてくる。昨夜は早く寝たので、質は95%だった。普段は50〜60%の私からしたら異様な数値だ。単純なので、身体中からエネルギーがみなぎってくる気がする。プラシーボだろう。


SBSというオーストラリアの日本語ラジオ放送を聴きながら、朝食にリンゴをかじる。東日本大震災と原子力発電所の事故から、今年で15年。15年!?じ、じゅうごねん!?二度見ならぬ、三度聴き。そんなに経ってるのか。震災後にシドニーに移住された三宅美千代さんにインタビューしている。当時の記憶を本にして出版されたそうだ。幼少期にもシドニーに住んでいたらしい。移民として新しい土地で人生がリセットされる感覚の話には、とても共感できる。1


近所の日本人が経営しているカフェでHPの構築作業の続き。店主にソウルナンバーを聞かれた。知らないと答えたら、生年月日から計算できるらしい。33らしい。いいナンバーらしい。愛のナンバーらしい。


昼前に大学の図書館に移動して、サンドイッチを食べる。YouTubeで奥田知志、永井玲衣、高橋源一郎、内田樹の対談を流しながら、作業を続ける。2


PCの充電器を忘れてきたので、作業ができなくなる。いつも何か忘れる。AirPodsのケースを開けたら中身が入っていなかったこともある。モバイルバッテリーのバッテリーが切れていることなんてざら。先の対談でChatGPTを絶賛する高橋源一郎に対する奥田知志の言葉を思い出す。「人間はコンセントなくても動きますわな、…向こうは停電なるとね…」。HPはほぼ完成したので、あとは内容を充実させていくだけだ。記事の内容を考えるのはPCがなくてもできる。


本棚から持ってきた永井玲衣の『世界の適切な保存』を開く。3去年大阪で見に行った岡野大嗣との対談で買った、サイン入りだ。何度か読んでいるが、何度読んでもいい。いつか一緒に哲学対話してみたい。ここにも、適切に保存できないことを残していきたい。


携帯の充電表示も赤くなった。まだノートとペンはあるが、さすがに充電器を取りに家に戻る。ついでに上着も持ってこようと思っていたが、絶対忘れると思ったら本当に忘れた。さらについでに軽食を買おうとスーパーに寄ったら、同級生がいた。授業がほとんどないので、滅多に会わない。最近どう?って聞かれて、インフル2回かかって、車ぶつけられて、今は歯が痛いって言ったら、お祓い行けって言われた。インド人も同じなんだな。街中で偶然知り合いに会うのは、私にとって少し特別だ。その土地がホームになっていく気がして、嬉しくなる。


BGMに星野源や在日ファンクの浜野謙太がやっていたSAKEROCKのインストゥルメンタルを流す。インストゥルメンタルなのに、普通に歌っている。4


永井玲衣、西川彩乃、大島育宙のペーパードライブの吉本ばなな『キッチン』回を聴きながら、今日を振り返ってこの文章を書いている。5


  1. SBS日本語放送 — 三宅美千代インタビュー
  2. 奥田知志・永井玲衣・高橋源一郎・内田樹 対談
  3. 永井玲衣『世界の適切な保存』(2024)講談社
  4. SAKEROCK「songs of instrumental」(2006)カクバリズム
  5. ペーパードライブ — 吉本ばなな『キッチン』回

 

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